まさかのドラフト指名に「わ~お」 191cmに宿る“未来”…西武・羽田慎之介が得た学び

プロ入りで変わった意識「考えて取り組むようになりました」

 手応えのないまま迎えたドラフトだったが、幼いころからの憧れだった西武から4位指名を受けた。その時の心境を「『わーお』みたいな感じでした」と笑顔で振り返る。プロ入り後は、周りに専門的な知識がある人たちが多く、トレーニングに対しての意識が変わったという。

「いろいろな人から話を聞いたり、自分で勉強したりして、高校の時に比べて考えて取り組むようになりました。トレーニングも『自分はどこが固いからこういう投げ方になっているのか』『怪我をしないようにするには、何が大事か』など、考えながらやっています。スクワットのような簡単な動作でも、1回、1回を意識して丁寧にやるようになりました」

 1年目で見えた一番の課題は、制球面。克服に取り組みつつ、体づくりにも力を入れる一方で「枠にはまらない人になりたい」と、一風変わった目標を掲げる。

「野球のことをしっかりやるのが一番です。その上で、野球だからこうとか、この場面はこうしなきゃいけないとか、そういうところに収まらない人でありたい。野球というものに対して大きくありたい。人間性の部分を大事にしていきたいと思っています」

 壮大な夢を語る18歳は、プロの世界で確実に成長を遂げている、知識を増やした今は、過去の自分を分析できるようになった。「高校時代は自分の身長に対して、筋力が足りていなかったことが怪我に繋がったのではないかと思っています」。甲子園を目指し投げることができなかった悔しい思いは、プロのマウンドにぶつける。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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