6年で年俸25倍超、減額制限迫るダウンの“明暗” 契約短縮の珍要求も…14日の更改

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・中村晃(左)とDeNA・佐野恵太【写真:福谷佑介、宮脇広久】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・中村晃(左)とDeNA・佐野恵太【写真:福谷佑介、宮脇広久】

楽天・島内、DeNA・佐野の両リーグ最多安打が契約更改

 NPB各球団では14日、主力クラスの契約更改が相次いだ。入団時から25倍を超える年俸をつかみ喜ぶ選手がいる一方、減額制限に迫る大幅ダウンをのんだ選手も。また複数年契約中にもかかわらず、契約の短縮という珍要求も飛び出すなど、話題に事欠かない1日となった。(金額はすべて推定)

 今季、初のパ最多安打に輝いた楽天の島内宏明外野手は現状維持の年俸1億2000万円+出来高の条件でサイン。ただ球団に、契約年数を1年短縮してほしいと要望したが認められなかったことを明かした。来季が4年契約の3年目となる。

 島内は要求の意図を「そんなに年俸も上がらないので、モチベーションのところがでかい。違うユニホームを着てプレーしたい気持ちも少なからず出てきた」と説明した。「また(来年の)シーズンが終わってからゆっくり話したい」と、来オフも要望を続けるつもりでいる。

 また、セの最多安打を初めて獲得したDeNAの佐野恵太外野手は、今季の1億1000万円から6000万円増となる年俸1億7000万円で更改。ドラフト9位という下位指名で入団した佐野にとって、これは実に入団時の25倍を超える夢の金額となる。

「入った時の年俸が670万円。ドラフト何位でも、入ってからが勝負だと言われていましたが、年齢を重ねるにつれて、本当にそうなんだと感じることが増えてきました」と、感慨深げだった。

 さらに、ソフトバンクの中村晃外野手は今季で4年契約が終了。新たに減額制限(年俸1億円以上は40%)に迫る9000万円ダウンの年俸1億5000万円(金額は推定)で2年契約を結んだ。一定の条件をクリアした場合に自動的に1年延長となるオプション付き。今季は打率.253、7本塁打51打点に終わり「残念な成績、優勝も逃してしまって悔しい思いもしました」と語った。

(Full-Count編集部)

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