あえて背中を痛めつけ「感覚を麻痺」 3年で2度手術…エンゼルス24歳右腕の“受難”

エンゼルスのクリス・ロドリゲス【写真:Getty Images】
エンゼルスのクリス・ロドリゲス【写真:Getty Images】

エンゼルスのロドリゲス、軽症だと思っていた背中の痛み

 エンゼルスのクリス・ロドリゲス投手が、受難の5年間をへて復活を目指している。有望株のひとりとして期待されていたが、2018年に背中を故障したのをきっかけにプロ人生が暗転。今季も登板ゼロに終わった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者が、苦闘の日々を紹介している。

 2016年のドラフト4巡目指名でエンゼルスに入団。ブラム記者が「メジャーに定着できると見られていた、エンゼルスにとっては稀な存在だった」と綴るように、期待の右腕だった。しかし2018年に背中に痛みを生じ、シーズンを欠場。当時は軽症だと思っていたといい、「ベッドが根本的な問題だと思い、床で寝ることもした」という。

 翌2019年も全く快方に向かわなかった。なんとか投げるため、痛みに耐性をつけようとしたことも。ロドリゲス自身は「痛みの感覚を麻痺させるには(あえて背中を)痛くするしかなかった」と振り返っている。マイナーで3試合に登板しただけで、手術を決断。背中の疲労骨折が判明し、背中に2本のボルトを入れた。

復帰登板を迎えたら「おそらく少しは泣くだろうね」

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