あえて背中を痛めつけ「感覚を麻痺」 3年で2度手術…エンゼルス24歳右腕の“受難”

復帰登板を迎えたら「おそらく少しは泣くだろうね」

 コロナ禍に見舞われた2020年は1球も投げることなく、2021年に待望の復帰。15試合で計29回2/3を投げて2勝1敗、防御率3.64。キャリアは好転したかと思われたが、肩の故障でまた手術を受けることに。そして今季を棒に振った。

「最もつらいことのひとつだった。どこかの段階で疲れてしまう。『あと少しだったのに』という思いになる。次々に(怪我が)起きる。怒りがこみ上げ動揺する。全ての期待を失った」

 絶望の日々を、ロドリゲスはこう振り返る。現在は自宅のあるマイアミでトレーニングと理学療法を受けているという。チームの戦力になれていないものの、心は離れていない。記事では「シーズン中に、チームメートや友人が何かいいプレーをすれば、必ずメールをするようにした。そうすることで、実際にそこにいなくても、チームメートと一緒になれる気がした」と綴られている。

 来季の開幕に間に合うかは不明。さらなる故障を避けるため、慎重に復帰への道を歩む。またマウンドに立てたなら……。「おそらく少しは泣くだろうね。(復帰できたら)無我夢中で投げるだけだ。きっと安らぎのようなものを感じると思う」。苦境に立たされ続けた24歳は、力強く前を向いている。

(Full-Count編集部)

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