WBC韓国代表は「世代交代の限界」 若手の台頭見られぬ現状に地元メディア“嘆き”

昨夏の東京五輪では4位に終わった韓国代表【写真:Getty Images】
昨夏の東京五輪では4位に終わった韓国代表【写真:Getty Images】

日本と同じプールB、3大会ぶりの1次ラウンド突破が至上命題だが…

 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本は1次ラウンドを東京ドームで戦う。同じプールBに入った有力国が韓国だ。2009年には日本と決勝戦を戦い、2008年の北京五輪では金メダルを獲得した強国だが、WBCではここ2大会連続で1次ラウンド敗退に終わっている。さらに今回の代表チーム編成にも苦しんでいる様子が伝わってくる。韓国紙「京郷新聞」は、「世代交代の限界…世代交差へ」という記事で、代表の苦しい現状を伝えている。

 記事によると、昨夏の東京五輪を戦った韓国代表は世代交代を目指していた。長年エース格として投げてきたヤン・ヒョンジョンがレンジャーズ、キム・グァンヒョンがカージナルスに在籍していたこともあり、20代の選手を中心に構成。野手では元中日のイ・ジョンボム氏の息子となるイ・ジョンフ外野手(キウム)らが注目され「20代の選手が前面に出始めた初の国際大会だった」としている。

 ただその五輪で韓国はメダルを逃し4位。来春のWBCで韓国代表は「再び世代が交差する代表チームを作る可能性が高い」としている。「もう一度先輩たちが出るしかない“席”が目立つため」だというのだ。

 投手では、韓国プロ野球では今季23歳でリーグトップの防御率2.11、224奪三振を記録したアン・ウジンというエース候補が現れた。しかし、学生時代の暴力事件が発覚して問題となり、代表選考に名前が挙がっていない。そうすると、メジャーリーグから韓国プロ野球に戻ってきた34歳のヤン・ヒョンジョンとキム・グァンヒョンが「依然として国内最高の先発投手」だという。

先発投手や一塁手に若手が不在…「世代交差」の代表に?

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