「疑問が残る」464億円遊撃手、故障続きの220億円男 金満メッツが抱え続ける不安
メッツが過去に結んだ長期契約の問題を米メディアが分析
メッツは今オフ、千賀滉大投手やジャスティン・バーランダー投手ら補強に5億ドル(約683億5800万円)近くを費やしている。ただ、すでに抱えている契約も“超高額”になっている。米メディア「ノースジャージー.com」は、メッツが大型契約を結んでいる選手たちを分析。拭いきれない懸念材料を指摘した。
野手で最高額の契約を結んでいるのがフランシスコ・リンドーア内野手で、10年3億4100万ドル(約464億円)となっている。インディアンス(現ガーディアンズ)では2度のシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞に輝き、2021年からメッツでプレーしている。
2022年から始まったメッツとの超大型契約だが、気になるのはリンドーアの生産性に他ならない。記事では、メッツ初年度の打率.230、出塁率.322、長打率.412は「キャリア最低だった」と評価。今季は打率.270、出塁率.339、長打率.449と持ち直したが、インディアンス時代に毎年のように記録していたOPS.800を下回り続けている。
さらに負担の大きい遊撃手というポジションについても懸念。「かなり長い契約となると、エリートクラスの守備をする選手のままでいるために、どれだけ長く運動能力を保てるかは疑問が常に残る」と言及している。
リンドーアに続く高額契約を結んでいる野手が、ブランドン・ニモ外野手。総額1億6200万ドル(約220億円)の8年契約となっている。2011年にドラフト1巡目指名で入団し、メッツ一筋で今オフ再契約した。しかし同メディアは“頑丈さ”を疑問視。2019~2021年の間に平均72試合にしか出場しておらず、加えて腰やハムストリング、首を故障。「残りの契約で体の強さがあることを証明し続ける必要がある」とした。メッツの投資は実を結ぶのか。チームもファンも、金額に見合う活躍を期待している。
(Full-Count編集部)