西武・陽川が入団会見、背番号52は「今、聞きました」　長打力に期待「初日からアピール」

一塁、三塁、左翼、右翼を守ったユーティリティ性も武器

　現役ドラフトで阪神から西武に移籍した陽川尚将内野手が20日、所沢市の球団事務所で入団会見を行った。一発長打を秘めた打撃が持ち味の31歳は「今はホッとした気持ちです。最初はびっくりしましたが、今は新しい環境でできるのはチャンスだと、プラスに捉えています」と心境を明かした。

　背番号は「52」に決まったが、会見で「今、初めて聞きました」と笑顔。今季1軍では45試合に出場し、1本塁打6打点、打率.294（68打数20安打）も、2020年にはシーズン8本塁打を放ったこともある。筋骨隆々の体格から「ゴリラ」のニックネームがあり、本塁打を放った際、自分の胸を叩く“ゴリラポーズ“で親しまれている。西武の今季チーム打率.229は両リーグを通じてワーストで、さらに森友哉捕手もオリックスにFA移籍したことから、陽川の打撃にかかる期待は大きい。「持ち味はバッティング。アピールできるようにやっていきたい」と意気込んだ。

　今季中に一塁、三塁、左翼、右翼を守ったユーティリティプレーヤーは「いろいろなところを守れるのは強みだと思うので、求められるところをやっていきたい」と意欲的。節目のプロ10年目となる来季へ「数字より、1試合1試合結果を出していくこと。環境が変わったので一から、キャンプ初日からアピールしていきたい」と目標を掲げた。

（宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki）