世界一の代償は250億円の“不良債権” 3年で借金52…大転落も「身動きが取れない」
ストラスバーグは今季1登板、コービンは19敗&防御率6.31も2人で250億円
2019年に球団史上初の世界一に輝いたナショナルズが今季、メジャー30球団で最低の勝率.340(55勝107敗)と低迷した。当時の主力だったスティーブン・ストラスバーグ投手は今季1登板、パトリック・コービン投手は6勝19敗、防御率6.31と苦しんでいることが原因の一つだ。米経済誌「フォーブス」は「ナショナルズは投手陣に1億9000万ドル(約250億円)分の不安を抱えている」と特集している。
2019年のワールドシリーズではストラスバーグが第2戦、第6戦で勝利投手になる大活躍で、シリーズMVPを受賞。記事では「3年余り前のことであるが、30年前のことのように思える」と表現している。オフには7年2億4500万ドル(約316億円)の超大型契約で残留したが、胸郭出口症候群などの故障で直近3年間で8試合にしか登板できていない。契約は残り4年1億3000万ドル(約171億円)を残しているが「彼の将来は不透明だ」と伝えている。
コービンは、2019年の開幕前に結んだ6年1億4000万ドル(約184億円)の大型契約のうち、2年6000万ドル(約79億円)近くを残している。2019年には14勝7敗、防御率3.25の活躍で世界一に貢献したが、その後の3年間はどんどん成績を落としている。今季は31試合に登板し、すべて30球団ワーストの19敗、被安打210、119失点、自責点107を記録した。昨季も30球団ワーストの16敗と、2年で35敗(15勝)を喫している。
今オフ、同じナ・リーグ東地区のメッツとフィリーズが大型補強を続けており、来季もナショナルズは再建の1年になるだろう。しかし、いざ補強するとなってもストラスバーグとコービンの契約が続いている間は厳しい状況だ。記事では「ナショナルズはこの2選手にまだ1億9000万ドル(約250億円)近くが必要で、身動きが取れない」と伝えている。世界一と引き換えに我慢の時間が続いている。
(Full-Count編集部)