怪我を防ぐ“肘の下がらない投げ方” 習得へプロが勧める「5mのキャッチボール」

野球教室に参加したロッテ・大谷智久2軍投手コーチ(左)と楽天・西垣雅矢【写真:橋本健吾】
野球教室に参加したロッテ・大谷智久2軍投手コーチ(左)と楽天・西垣雅矢【写真:橋本健吾】

肘が下がったまま投げる癖は「直すのが難しい」

 野球を始めた少年少女に伝えたい“肘の使い方”がある。幼い頃に悪い癖がつくと修正するのに時間がかかり、怪我にもつながってしまう。楽天の西垣雅矢投手とロッテの大谷智久2軍投手コーチが、肉体が未発達の小学生に向け、今すぐ実戦できる練習方法を伝授した。

 2人は18日に西宮市内で開催された「報徳学園OB 野球教室」で、84人の子どもたちに指導を行った。参加した少年少女は軟式球を使用したが、まだ体が成長しきっておらず、ボールの扱いに苦労する場面もあった。

 西垣と大谷コーチは、ともに報徳学園で甲子園に出場し、進学した早大でも主戦投手として活躍しプロ入りを果たした。西垣は「小学生に関しては、肘が“上がって”こない選手が多い印象です。肘が下がったまま投げ続けると怪我にもつながりますし、小さい頃に癖が付くと直すのが難しい」と語る。

 近年は、野球を含め手軽にスポーツを楽しめる環境が減少している。公園には「ボール遊び禁止」の看板が立ち、昔なら当たり前のように行っていたキャッチボールすら、周囲の目を気にしなければいけない。

「怪我をしない投げ方を知ること」「自分の体を理解すること」

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