5年目の清宮幸太郎に開花の兆し? 新庄監督1年目の日本ハムが“再構築”で得たもの
新庄監督自身が“テコ入れ”行った外野…万波や今川が台頭
助っ人事情も振り返る。アリスメンディ・アルカンタラ内野手は6月には10本塁打に到達するなど、スタートこそ好調に思えたが、その後は思うように成績を伸ばせなかった。97試合に出場し、打率.209、14本塁打。それでも日本球界への適応を見込まれ契約を更新。かつて日本ハムで活躍したセギノール氏を思い出させる、両打ちの助っ人に来季も期待したい。
新庄監督は就任当初「監督兼外野守備コーチ」と宣言したように、開幕前から外野手へのテコ入れを行った。特に大きな成長を見せたのは、今川優馬外野手と万波中正外野手だろうか。ベンチでもひときわ大きな声を張り上げ、チームの元気印としてもインパクトを残した両選手。チームの上位進出には欠かせない選手だろう。しかし打率はともに2割台前半と調子の波も大きく、オフに成長した姿を新球場で披露したい。
来季は新球場「エスコンフィールド北海道」で迎える。若手中心で今季を戦ってきた日本ハムには、6位という成績からのダメージ以上に、23年への期待感が高まる。野村佑希内野手は、ケガに苦しんだ1年となったが、着実に経験値をつけている。7月には4番に座り、打線をけん引。決勝打を放ちチームを7連勝に導くなど、勝負強さを発揮している。他にも、シーズン最終盤に登場した快足の五十幡亮汰外野手も期待値は高い。故障に苦しんだ選手が復帰するとさらに選手層の厚みが増すだろう。
就任2年目の来季は「日本一だけを目指して戦う」と宣言した新庄監督が率いる日本ハムの戦いから、目が離せない。
(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)