コレアとの464億円契約“破談”を喜んだジ軍選手 コンバート回避で本音「うれしい」

ツインズからFAとなったカルロス・コレア【写真:Getty Images】
ツインズからFAとなったカルロス・コレア【写真:Getty Images】

ジャイアンツのクロフォードは、コレア獲得不発で来季もレギュラー遊撃手

 ツインズからFAとなったカルロス・コレア内野手の新たな契約がなかなか最終成立に至らない。ジャイアンツとの13年契約は、身体検査の結果で球団と選手側に意見の相違があり、破談となった。その後メッツと12年契約に合意したと報じられたものの、こちらも未だ正式発表には至っていない。

 この状況にホッとしている選手がいる。ジャイアンツのレギュラー遊撃手、ブランドン・クロフォードだ。米メディア「NBCスポーツ」はクロフォードの「遊撃手を続けられるのはうれしい」という言葉を伝えている。

 クロフォードはジャイアンツ一筋に通算1561試合に出場。今季も113試合で遊撃手として先発している。記事は、クロフォードが来季もジャイアンツの開幕遊撃手を務めるのが濃厚だとした上で、ジャイアンツとコレアの契約が不発に終わった3日後、米サンフランシスコ・クロニクル紙のジョン・シェア記者の取材に応じ「個人的には自分が遊撃手を続けられるのはうれしい。メジャーで(私が)唯一経験のあるポジションだし、まだきちんとこなせると思っているからだ」と口にしたと伝えている。

 コレアを獲得した場合、ジャイアンツはクロフォードのコンバートを考えていたようだ。12月13日(日本時間14日)に13年3億5000万ドル(約464億6800万円)でコレア獲得に合意した際、クロフォードはゲーブ・キャプラー監督とファーハン・ザイディ編成本部長からの電話で「2023年シーズンは新しいポジションに移らねばならない」と伝えられた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガリー記者によると、クロフォードはポジション変更を歓迎していなかったようだという。

 それから10日経ってのクロフォードの心境を、記事は本人の言葉としてこう伝えている。「結論から言うと、この一連の出来事の中で私の感情はどうでもいい。だがコレアとジャイアンツの契約合意を予想していなかったかといえば、答えはイエスだ。もっと驚いたのは、彼がうちとは契約せずにメッツと合意したと知った時だ。私の役割がどうなっていたとしても、彼のような選手がいればチームはもっと良くなったはずだ」。日本のプロ野球とは比べ物にならないほど移籍が多いメジャーリーグ。他者の移籍で一喜一憂していては、生き抜いていけないということか。

(Full-Count編集部)

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