まさかの10連敗…野手から「ごめんな」 西武ドラ1・隅田知一郎を支えた“エースの言葉”

大学時代は課題克服して成長、プロでも「2年目、3年目と良くなっていけたら」

 10月23日の秋季教育リーグ「フェニックス・リーグ」の広島戦では、終盤での失点が多いという課題を克服するため、自ら完投を志願。134球を投じ、5安打2失点で勝利を収めた。

「立ち上がりと、球数が70球以降に得点されることが多かったので、フェニックス・リーグでは試合のための準備ではなく、試合の終盤を意識して、ブルペンで球数を投げてからゲームに入りました。最後まで投げさせてもらう試合もありましたが、そこで結果が出せたので良かったと思います」

 昨年のドラフトでは「大学ナンバーワン左腕」と注目を集め、順調に成長を遂げてきたように見えるが「僕の野球人生の中で、最初から上手くいったことはない」と大学時代を振り返る。

「1年生から主戦で投げさせてもらっていたので、相手に研究されているのを感じました。粘られて球数が多くなり、試合の流れをつかめないまま崩れて僅差で負けることもありました。それを乗り越えて3、4年生で結果を残した。プロでも経験をさせてもらったことを生かして、2年目、3年目と良くなっていけたらいいと思っています」

 プロ1年目で味わった苦い経験を糧に、来季は勝ち星を重ねていく。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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