戦力外左腕、第2の人生は「ギアショップ」開業 引退決断…4歳から始めた“意外な趣味”

現役引退を決断した海田智行【写真:橋本健吾】
現役引退を決断した海田智行【写真:橋本健吾】

オリックスで11年間プレーし通算276試合に登板

 オリックスで通算276試合に登板し、今オフに戦力外通告を受けた海田智行投手が、現役引退を決断した。今後はアマチュア野球の指導と共に、キャンプ歴31年間の知識を生かした「ギアショップ」の開業を目指していく。

 26年ぶりのリーグ連覇、日本一を達成したチームに自身の居場所はなかった。2019年には55試合に登板するなど左のリリーフとして活躍したが、今季はプロで初めて1軍登板なしに終わった。

 2軍で一緒に汗を流していた山崎颯、宇田川、阿部ら若い力が台頭するのを目の当たりにし「僕より魅力ある選手がたくさんいる。ある程度覚悟はしていましたし、納得できた」と、悲壮感なく戦力外を受け入れた。

 11月に行われた12球団合同トライアウトでは「オリックスのユニホームは最後だと思って。腕がちぎれるまで全力で投げよう」と、心に誓っていたが、過去に1軍で何度も経験した楽天生命パークのマウンドに上がると“勝負師”の本能が勝ってしまった。

「間違っちゃいけない。真ん中に投げたらいけないと、気付いたら1軍の公式戦みたいな感覚で投げていました(笑)。自然と結果を求めていたのかもしれないですね」

4歳から始めキャンプ歴は31年「キャンプは旅行じゃなくて文化」

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