最後の栄冠から15年…ついに”全滅” 解体された中日2007年日本一戦士たち
今季限りで福留孝介と平田良介が現役を引退した
中日から戦力外となっていた平田良介外野手が、28日に自身のSNSで現役引退を表明した。2005年高校生ドラフト1巡目で入団し、2年目だった2007年には日本一も経験。中日はそれ以来日本一から遠ざかっているが、福留孝介外野手も今季限りでユニホームを脱ぎ、同年1軍で試合に出場していた“日本一戦士”がついにいなくなった。
53年ぶりの日本一に輝いた2007年、3月30日のヤクルトとの開幕戦のメンバーを見てみる。1番・井端弘和、2番・荒木雅博は“アライバ”コンビとして鉄壁の二遊間を形成した。3番・福留孝介はこの年81試合出場で打率.294、13本塁打、48打点。故障のため7月に離脱してから復帰することはなく、翌年から海を渡った。阪神を経て2021年に古巣復帰し、今年、日米通算2450安打を誇った24年間の現役生活を終えた。
4番のタイロン・ウッズ、5番の李炳圭は助っ人として活躍。6番の中村紀洋は同年20本塁打、7番の森野将彦は18本塁打と下位打線を支えた。8番には不動の正捕手だった谷繁元信が座り、開幕投手は前年17勝を挙げていた川上憲伸が務めた。
平田はシーズン序盤こそ出番がなかったが、終盤にチャンスをつかむと、クライマックス・シリーズ(CS)第1ステージ初戦に「7番・中堅」で先発出場。CS全5試合で先発し、日本シリーズでも第3戦からスタメンに名を連ねると、日本一を決めた11月1日も先発出場し、2回に決勝の右犠飛を放った。
そんな平田が引退し、ついに栄光を知る男たちがいなくなり、チームは本格的な転換期を迎えている。立浪和義監督1年目だった2022年は最下位に沈んだが、楽しみな若手がいるのも事実。新たな黄金期を目指して歩み始める。
(Full-Count編集部)