激戦の遊撃は森か京田か? 青柳対策で”純和製”打線も…DeNA開幕スタメン最速予想
森は2022年はオープン戦序盤の大怪我でチャンスを逃した
最下位から2位に躍進して迎える、三浦大輔監督就任3年目の2023年。DeNAが目指すのはもはや、25年ぶりとなるリーグ優勝以外にない。ファンも本気だ。例年以上に注目される開幕スタメンを、現時点で“最速”予想してみたい。
いきなり思い切るが、リードオフマンは21歳で開幕を迎える森敬斗に任せる。本来なら2022年にそうなっているべきだったが、オープン戦序盤に大怪我を負いチャンスを逃した。二遊間コンビを組む牧秀悟が「敬斗は“捕ったら勝ち”」と評する鉄砲肩、チーム随一の俊足。森が1番に定着してはじめて、長打頼みの単調な攻撃から機動力を絡めた“つなぎの野球”へと脱皮できる。京田陽太の加入で遊撃のレギュラー争いそのものが厳しくなるが、逆に肥やしにするくらいでなければ、スターへの階段を上る資格を得られない。
「1番打者」に次ぐ第2のポイントは、2023年3月31日の開幕戦の相手が阪神で、前年投手部門3冠の青柳晃洋が先発してくる可能性が高いという点だ。2022年のシーズン後半には、青柳を大の苦手とする宮崎敏郎をスタメンから外し対戦を避けることで、一定の効果を得た。ネフタリ・ソトも青柳が苦手だ。
しかし、ソトはともかく、2022年まで3年連続3割をマークしている宮崎を、“プロ野球選手の元旦”と呼ばれる開幕日のスタメンから外していいものなのか。三浦大輔監督は考えどころだが、ここは堂々とスタメン5番に置きたい。年が替わればツキも替わることがある。
これまで1番が定位置だった桑原将志は、一歩下がって2番。3番・佐野恵太と4番・牧は不動。6番にはソトの代わりに、青柳に強い左の神里和毅を置きたい。2022年10月に右肘を手術、開幕戦欠場濃厚のタイラー・オースティンの代役の右翼手には、成長著しい蝦名達夫を指名する。
開幕投手は、怪我さえなければ今永昇太で決まりだ。嶺井博希がFAで去り、レギュラー争いが白紙に戻った捕手は、今永にとって駒大の先輩の戸柱恭孝でスタートする。選手層は年々厚くなっている。三浦監督には臨機応変、縦横無尽にオーダーを組み、ファンをワクワクさせながら、Vへ近づいていってほしい。