「皆に愛されている」杉谷拳士が生んだ異例の光景…カメラマンが選ぶ2022年最高の1枚

2022年のベストショットに選ばれた杉谷拳士の1枚【写真:荒川祐史】
2022年のベストショットに選ばれた杉谷拳士の1枚【写真:荒川祐史】

侍ジャパンとの強化試合で現役最後の出場、場内をジャック

 球界の数々の名場面を撮り続けている荒川祐史カメラマンが、膨大なカットの中から2022年のベストショットを選出した。11月5日に東京ドームで行われた侍ジャパンと日本ハムとの強化試合、現役最後の打席を右飛に倒れ、悔しそうにベンチへ引き上げる杉谷拳士を捉えた1枚だ。

 7回に代打で出場した杉谷は、中日の20歳右腕・高橋宏斗と対戦し右飛に終わった。10月に現役引退を発表し、準備をして臨んだプロ最終打席だった。バラエティ番組で見せる笑顔とは違い、何とも悔しそうな表情を浮かべている。

 この日の東京ドームは杉谷がジャックしたと言っても過言ではなかった。試合前の練習から、西武の本拠地・ベルーナドームでの“イジリ”が有名になったウグイス嬢の鈴木あずささんが来場してアナウンス。試合後は日本ハムと、侍ジャパンの選手から異例の胴上げを受けた。

 荒川カメラマンの写真は、涙を浮かべ新庄剛志監督に抱きかかえられる杉谷、ベンチで最後の打席に拍手を贈る侍ジャパンの面々、さらに胴上げの場面を捉えている。「皆に愛されている杉谷さんが伝わればいいと思います」。写真からは現場の空気が伝わってくるかのようだ。

【実際の場面】現役最後の涙から異例の胴上げまで…カメラマンが撮った杉谷拳士・現役最後の日

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