古巣が連覇の屈辱も…FA移籍で逃した悲願 通算110勝、1398安打でも届かない“壁”

ロッテ・角中勝也、阪神・西勇輝、楽天・鈴木大地(左から)【写真:荒川祐史】
ロッテ・角中勝也、阪神・西勇輝、楽天・鈴木大地(左から)【写真:荒川祐史】

西勇輝、大和、角中勝也、鈴木大地らがリーグ優勝を経験していない

 日本ハムの金子千尋投手が昨季限りで現役引退した。プロ18年間で通算130勝を挙げたが、リーグ優勝は未経験のままユニホームを脱いだ。現役選手の中でも、ベテランや多くのタイトルを獲得していてもリーグ優勝には届いていない選手は多い。2023年に初の悲願を目指す主な選手たちを紹介したい。

 阪神の西勇輝投手は、プロ15年目で初の“アレ”を目指す。金子の引退によって、通算110勝はリーグ優勝未経験者の勝利数ではトップに立った。2018年オフにオリックスから阪神にFA移籍したが、古巣は2021、22年に連覇を達成している。今オフには海外FA権を行使して阪神に残留し、覚悟の1年となりそうだ。

 DeNAの大和内野手は、プロ18年目で“横浜優勝”を目指す。阪神がリーグ優勝を達成した2005年の高校生ドラフト4巡目で阪神入り。2017年オフにDeNAにFA移籍したが、どちらの球団もリーグ優勝から遠ざかっている。DeNAの最後のリーグ優勝は1998年にまで遡るため、通算1015安打の宮崎敏郎内野手や通算207セーブの山崎康晃投手らも、初の悲願を目指している。

 パ・リーグで最も優勝から遠ざかっているのはロッテで2005年が最後。プロ17年目の角中勝也外野手は、通算1220安打を放っているがリーグ優勝の経験はない。投手陣では、プロ16年目の唐川侑己投手も悲願を目指す。また、2019年オフにロッテから楽天にFA移籍した鈴木大地内野手も通算1398安打を放っているが、新天地でもリーグ優勝には辿り着いていない。

 一方で、大ベテランになってから歓喜の瞬間を迎えた選手たちもいる。近鉄、オリックスとヤクルトで活躍した坂口智隆氏は、プロ19年目の2021年に初優勝を経験すると2022年には連覇を達成。2022年限りで現役を退いた。ヤクルトの青木宣親外野手は、2004年に入団すると2011年オフにメジャー挑戦。2015年のリーグ優勝は不在だったが、2018年に復帰して2021、22年に連覇と日本一に輝いた。

(Full-Count編集部)

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