“大学通算0安打”からプロ入り 中3で未来の自分へ記した「一流のプロ野球選手へ」
西武育成4位の法大・是澤涼輔捕手のニックネームは「火縄銃」
西武の育成ドラフト4位ルーキー、法大・是澤涼輔捕手が6日、埼玉県所沢市内の若獅子寮に入寮した。“大学通算0安打の男”は、厳しいプロの世界をいかにして這い上がっていくのか。この日は、中学3年の9月からほぼ毎朝欠かさず書き続けてきた“野球ノート“を新居に持ち込んだ。
是澤は群馬・健大高崎高、法大を通じ7年間控え捕手。東京六大学リーグ公式戦では4年間で通算4試合出場、3打席で3打数無安打に終わったが、強肩と練習の時から大声を張り上げチームを鼓舞する姿に西武が惚れ込み、獲得に至った。
こうしたプロ入りの経緯もさることながら、言動も非常にユニークだ。昨年12月の新人選手入団発表会見では、「法大の後輩の投手陣からは“火縄銃”と呼ばれておりました。(送球の際の)握り替えが遅いことの揶揄かなと思うのですけれど、プロで練習して握り替えが速くなった暁には、ファンの皆様に、もう少し装填の速い武器の名前を付けていただけると幸いです」と発言し大ウケ。入寮のこの日も早速、室内練習場で主将の源田壮亮内野手、中村剛也内野手と対面し、「『火縄銃だ!』と言っていただきました」と笑う。
持参した“野球ノート”は、中学3年だった2015年9月1日から書き続けているもので、「今では25冊くらいになっていますが、記念すべき1冊目を持参しました。1ページ目に“未来の自分へのメッセージ”が書いてあるので、過去の自分からのメッセージを毎日受け取りながら野球に臨んでいきたいと思います」と説明した。