人類最速左腕はキューバ代表を“拒絶” 中日不動の4番ら…WBCメンバーの選外たち

中日のダヤン・ビシエド(左)とヤンキースからFAのアロルディス・チャップマン【写真:荒川祐史、Getty Images】
中日のダヤン・ビシエド(左)とヤンキースからFAのアロルディス・チャップマン【写真:荒川祐史、Getty Images】

NPB助っ人ズラリの一方で…チャップマンやグリエル兄弟らがメンバー外に

 3月の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に臨むキューバ代表の予備ロースターでは、NPBの助っ人ら50人が名を連ねた。一方で、メンバー入りしなかった実力者たちも。“人類最速左腕”の称号を持つアロルディス・チャップマン投手は、代表入りを“拒絶”したと伝えられいる。

 ニューヨークに拠点を置くスペイン語新聞社「el diario」によると、チャップマンがキューバ代表でプレーしない決断に至った理由として「代表ユニホームを着ることに対する喜びがなくなったからだ」と報道。キューバ野球連盟の対応にも不満を覚えていたとも。あるインタビューでは「キューバ代表ではプレーしない。(彼らが)優勝できるといいとは思っている。テレビで彼らの試合は観る。勝ってほしいが、キューバ野球連盟のためには投げない」と語っていたという。

 チャップマンのほかにも、2021年に首位打者に輝いたユリ・グリエル内野手も予備ロースターに入らず。2004年のアテネ五輪で母国を金メダルに導いた“キューバの至宝”は、2014年から2シーズンDeNAでプレーするも、契約違反で退団。今オフには、アストロズからFAとなっている。トレードでブルージェイズからダイヤモンドバックスに移籍した弟のルルデス・グリエル内野手も同じく選外となった。

 NPBの助っ人では、中日で不動の4番を担ってきたダヤン・ビシエド内野手もメンバー入りしなかった。中日勢では守護神のライデル・マルティネス投手や2022年に最優秀中継ぎに輝いたジャリエル・ロドリゲス投手ら実に5人が候補に入ったが、ひとり別の道となった。侍ジャパンにとって難敵となる可能性もあるだけに、歴戦の実力者たちの不在は朗報なのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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