太ったと言われ「心に大きな傷を…」 “お菓子断ち”で復活した山崎康晃の胸の内

白山山頂に着いたDeNA・石田、山崎、三嶋、伊勢、石川(左から)【写真:宮脇広久】
白山山頂に着いたDeNA・石田、山崎、三嶋、伊勢、石川(左から)【写真:宮脇広久】

「キャンプ初日にブルペンに入ると心に決めています」

 大先輩に指摘される以前から、体型は気にしていた模様。「皆さんから『太ったんじゃないの?』と言われるたびに、僕は心に大きな傷を……」と苦笑。「もう30歳なので、自己管理が大事になる。もう1度ファンの皆さんに信じていただけるように、頑張っていきたい」と誓った。

 もちろん、お菓子を封印するだけではない。現在行っている合同自主トレは、毎朝標高284メートルの白山(はくさん)に登り、下山後に厚木市玉川野球場でトレーニングを行うハードな内容。「勤続疲労、劣化と言われる歳になりましたが、長く戦い抜けるように、原始的ですけれど、山登りなどで足腰を鍛えることは投手にとって非常に大事だと思います」と説明する。

 さらに、「マル秘トレ」と称する個人トレーニングにも取り組んでいる。「企業秘密なので詳しくは明かせませんが、たくさんの人に支えていただきながら、いろいろなトレーニングを企画しています。去年始めたことで、その成果は僕自身が一番感じている。新しいチャレンジもしていきたいです」と手応えがある様子だ。

「キャンプ初日にブルペンに入ると心に決めて、自主トレに励んでいます」と短期的な目標も明確で、確かに長期契約がもたらす気の緩みとは無縁のようである。メジャー挑戦は断念したが、25年ぶりとなるチームのリーグ優勝をはじめ、山崎の心を沸き立たせることはいくらでもある。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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