オーナーに機内食の改善要求、プライベートも制限… ジャッジが背負うヤ軍主将の宿命

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ヤンキース16代目キャプテンのジャッジに求められることは?

 ヤンキースと9年3億6000万ドル(約474億3700万円)で契約延長したアーロン・ジャッジ外野手は、今季から主砲としてだけでなく、16代目のキャプテンという重責を担う。米スポーツ局ESPNは名門球団の元キャプテンたちに取材。キャプテンとして求められることを伝えている。

 1978年サイ・ヤング賞のロン・ギドリー氏は名物オーナーへの直談判を挙げた。ユニホーム姿で威圧感のある剛腕のジョージ・スタインブレナー・オーナーのもとへ出向き、ペナント争いや投球の細かい部分もトーク。時には選手サイドの要望も。「選手の声を代弁すべきは自分」。移動フライトの機内食の改善を求める必要があったという。“ビッグ・ボス”と呼ばれた男は、すぐに移動で使う航空会社を変更。シャトーブリアンとロブスターが振る舞われたというが、当時のギドリーにとっては緊張の“お願い”だったに違いない。

 通算2210安打のウィリー・ランドルフ氏と“ザ・キャプテン”デレク・ジーター氏は、主将としての心構えを説いた。ランドルフ氏は「キャプテンとしてのプライドを月曜から日曜まで24時間、オフの間も持っていなければならない」と熱弁。ジーター氏は「キャプテンに任命されていきなり(キャプテンの)スイッチを入れるというものではない。彼はそれまでもキャプテンらしくしていたから任命されたのだと思う」とジャッジを評価。その上で「勝つために何が一番重要か」。やはり、これが常勝軍団のキャプテンとしての宿命のようだ。

 また、ギドリー氏は日頃の行動範囲も制限していたという。ファンにもみくちゃにされることを避けるために、マンハッタン中心部を出歩かなかったという。世界中の視線を集めるヤンキースのキャプテン。それだけ求められることが多そうだ。

(Full-Count編集部)

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