BC茨城、異色の新監督は元NHKディレクター 指導経験ゼロも大抜擢「野球界に挑戦」

就任会見に臨んだBC茨城・伊藤悠一監督(右)【写真:宮脇広久】
就任会見に臨んだBC茨城・伊藤悠一監督(右)【写真:宮脇広久】

性別、年齢、野球経験不問で公募し99人応募、1年契約

 ルートインBCリーグ・茨城アストロプラネッツは12日、茨城県笠間市の球団事務所で会見し、35歳の元NHKテレビディレクター、伊藤悠一氏の監督就任を発表した。茨城は松坂賢前監督が米国でのコーチ就任を志し勇退したことから、後任選びのために前代未聞の「監督トライアウト」を実施。男女不問、年齢不問、野球経験不問、資格不問で参加者を募り、元プロ野球選手、女性を含む99人の応募があった。1次選考では書類選考を行い、オンライン面接、対面での面接を経て決定した。契約期間は当面、12月末までの1年間。

 伊藤新監督は「これまでの監督像を打ち破る活動をしていきたい」と力強く宣言。静岡県生まれで、日大三島高、翌年に入学し直した御殿場南高で野球部に所属していた。慶大進学後は陸上の十種競技に転向。NHKに入局後は「NHKスペシャル」、「プロフェッショナル 仕事の流儀」などの番組制作に携わってきたが、茨城の画期的なトライアウト実施を知り、野球熱が沸き上がった。指導者経験は皆無だ。

「ディレクターの仕事はプロ野球チームの監督に似ている」

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