2度の契約破棄招いた“元凶” お騒がせも258億円で出戻り「医者は意見の相違がある」
ジャイアンツ、メッツと合意も破談に「ツインズと契約できて嬉しい」
ツインズは11日(日本時間12日)、カルロス・コレア内野手と6年総額2億ドル(約258億2000万円)で再び契約を結んだことを発表した。最大で4年間のオプション付き。コレアはツインズのユニホームに袖を通して会見に参加し「最後まで交渉を続けてくれて感謝している。おそらく、今まで一番大変な仕事だっただろう。ツインズと契約できて嬉しい。このチームにはまだやることがあるが、この街をチャンピオンにしたい」と心境を語った。
2012年のMLB全体ドラフトで1位指名を受けてアストロズに入団。プエルトリコ出身の選手としては初の全体ドラフト1位指名と期待を背負って米大リーグにやってきた。遊撃手として通算155本塁打を誇り、2017年の第4回WBCではプエルトリコ代表として準優勝に貢献。同年にはワールドシリーズ制覇を経験した。2021年オフにアストロズをFAとなり、ツインズと契約を結んだ。
2022年からのツインズとの契約は3年1億530万ドル(約139億3000万円)で、昨季は136試合出場して打率.291、22本塁打、64打点をマーク。しかし持っていたオプトアウト(契約破棄)の権利を行使して今オフにFAとなった。昨年12月にジャイアンツとの合意報道が出たが、2014年に骨折した右足首の状態に難色を示されて破談。続いてメッツと合意したことが報道されたが、またしても身体検査の結果について交渉は難航。再び白紙となり、最終的には“元サヤ”に戻ってきた。
2度の破談の要因となった身体検査。コレアは自らの口で「この交渉を通じて、医者は意見の相違があるということを学んだ。(古傷の右足首は)大丈夫と言う医者もいたし、そこまでいい状態ではないと言う医者もいた。この手術を受けて以降、試合を欠場したことはなかったので、(契約の白紙は)ショックだった。足首は大丈夫だ」と強調しながら説明した。
とはいえ、ようやくチームが決まったことに「大事なことは私がここにいて、この街とチームを代表する。コミュニティーの為に、毎日一生懸命プレーする。私の全てを出し切りたい。私と家族は、この街に長いこと身をささげる。楽しみだし、興奮している」とスッキリした表情。ファンを騒がせたメジャー屈指の遊撃手。今度こそツインズのためだけに「今までと同じように毎日戦い、チャンピオンを獲れるようにこのチームを助けたい」と誓った。
(Full-Count編集部)