「自分を超えます、余裕で」 球界屈指の“左キラー”が絶賛、育成3年目左腕の変身
育成3年目を迎える大城真乃はサイドスローに転向し嘉弥真に弟子入り
ソフトバンクの森唯斗投手、嘉弥真新也投手らが14日、宮崎市内で行っている自主トレを報道陣に公開した。今季先発転向を目指す森、ブルペンでのリーダー格を担う嘉弥真の2人は既にブルペンでの投球練習を開始。この日も並んで投球練習を行い、それぞれボールを投げ込んだ。
嘉弥真は昨季56試合に登板し、0勝0敗28ホールド、防御率は1点台を切る驚異の0.99をマークした。6年連続50試合登板も達成し、球界屈指の左キラーとなった。そんな嘉弥真が、この自主トレに参加している1人の育成左腕を「自分を超えます、余裕で」と絶賛している。
その育成選手というのが大城真乃投手。嘉弥真と同じ沖縄県出身で、2020年の育成ドラフト7巡目で宜野座高からソフトバンクに指名され、今年で育成3年目となる左投手だ。もともとはオーバースローだったが、同郷の先輩である嘉弥真に憧れ、昨秋のキャンプからサイドスローに挑戦。イロハを学ぶべく、自主トレでの嘉弥真への弟子入りを志願した。
おとなしい感じのキャラクターで嘉弥真も「おっとりしていて、ご飯を食べている時もいるかいないかわからない感じ」と笑うが、ポテンシャルは「高いです」と認める。嘉弥真曰く「球も結構強いですし、サイドに変えて、自分で感覚を掴んで分かるようになれば、めちゃくちゃいいと思います」という。
「(自分を)超えます、余裕で。だから、もう完璧に教えることは教えておきたいと思います」と“後継者”としての将来性に目を細める嘉弥真。当然、しばらくその座を譲る気はなく「負けないように僕も練習しないといけない。教えながら、超されないようにですね。『まだ出てくんな』とは言っています(笑)」と笑顔で話していた。