西武のレジェンドが「昨年は失敗した」 40歳迎える年に180度“大転換”図るワケ

同い年の中村が「どうせなら、これをかぶって行け」と差し出した物とは?

 今年の西武外野陣は、若手の鈴木将平、若林楽人、長谷川信哉、高木渉、西川愛也から、中堅の愛斗、川越誠司、ベテランの域に入った金子侑司、新外国人のマーク・ペイトン、ドラフト1位ルーキーの蛭間拓哉に至るまで多士済々だが、現状ではレギュラー争いで決め手を持っている選手がいないとも言える。

 中村剛也内野手とともにチーム最年長となった栗山も「チャンスがあるのなら、出場機会を勝ち取りたい」と老け込むつもりはない。「(外野の定位置争いは)各選手に数字以上の個性がある。その中で、どれだけ自分をアピールできるか。いい競争ができると思います。楽しみです」と言いつつ自信ありげにも見えるのは、実績が圧倒的だからだろう。

 同い年で同期入団の中村とは、いまや盟友。この日の自主トレでは全身をチームカラーのブルーで固め、レオマーク入りのチームキャップをかぶっていたのだが、「本当は帽子だけは違う色の物をかぶるつもりでいたら、おかわり(中村)が『どうせなら、これをかぶっていけ』と持ってきてくれた。彼とのコラボです」と明かした。

 本来なら、先の長い若手がレギュラーの座に就き、ベテランの栗山や中村はベンチに控える方がチームにとって理想的かもしれない。しかし、周囲の選手にとってこの2人の壁は、まだまだ高くて厚い。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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