西武のレジェンドが「昨年は失敗した」 40歳迎える年に180度“大転換”図るワケ

自主トレに励む西武・栗山巧【写真:宮脇広久】
自主トレに励む西武・栗山巧【写真:宮脇広久】

西武・栗山巧は失敗認めて出直し「ヒットコースに飛ばす強い気持ちで」

 今年9月に40歳となる西武・栗山巧外野手が24日、埼玉・所沢市内で自主トレを公開。本拠地ベルーナドームに近い狭山山不動寺の境内で、階段駆け上がりや坂道ダッシュに取り組んだ。昨年の自身の打撃を「失敗だった」と一刀両断し、プロ22年目にして原点回帰を掲げる。

 ちょうど1年前の自主トレ公開の際には「今年は滑らかでスムーズな、シルクのようなスイングを心掛ける」と公言していた。西武の生え抜きでは史上初の通算2000安打を2021年に達成し、ともすると“燃え尽き症候群“に陥りかねない年に“新機軸”を打ち出し、自分にテーマを課したのかもしれない。しかし、結果的に“シルク打法“は栗山にそぐわなかったようだ。 新型コロナウイルス感染で約1か月間戦列を離れた影響もあったが、89試合出場、打率.264、3本塁打、29打点という不本意な成績に終わった。

 これがよほど悔しかったのだろう。「(昨年は)失敗した。いい投手がたくさんいる中で、きれいになんてなかなか打てるものではないのに、きれいさを追い求めてしまった」と反省した。

「今年は泥臭くやっていけたらと思います。もともと自分の持ち味は泥臭く、なんとかバットに当てて、野手のいない所へ飛ばすこと。そこへ立ち返る。ボールを見極めることも大事にしながら、体勢やスイングの軌道がどうであれ、ヒットコースへ飛ばすという強い気持ちで打席に入りたい」と180度方向を転換した。あくなきトライ&エラーに挑むあたり、気持ちも若い。

同い年の中村が「どうせなら、これをかぶって行け」と差し出した物とは?

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY