トラウトも「しょせん人間」 “世界一捕手”が伝授するWBC攻略法…カギ握るリード

WBCライブ配信の記者会見に参加した里崎智也氏(左)と福留孝介氏【写真:宮脇広久】
WBCライブ配信の記者会見に参加した里崎智也氏(左)と福留孝介氏【写真:宮脇広久】

要警戒の国「昔の“強いキューバ”が帰って来るかもしれない」

 一方、福留氏は、現役メジャーリーガーとして世界的に名を知られ、相手から警戒されるであろうエンゼルス・大谷翔平投手やカブス・鈴木誠也外野手の“後”を打つ選手が鍵を握ると見ている。そういう意味で「山川(穂高内野手=西武)選手と岡本(和真内野手=巨人)選手が気になります」と言う。「彼らのところで点を取れる打線をつくることができれば、チームの試合運びが楽になるのではないか」と説明した。

 警戒すべき相手国は、里崎氏が準々決勝以降に対戦する可能性があるキューバを挙げた。「メジャーリーガーの参加を容認し、近年になく“昔の強いキューバ”が帰って来るかもしれない。怖い存在になるのではないか」と警鐘を鳴らす。福留氏は、1次ラウンドで日本と同組のオーストラリアに要注意マークをつけた。「嫌なイメージがある。油断すると足元をすくわれる」と見る。福留氏は2004年アテネ五輪に出場した時、オーストラリアに2敗しただけに、なおさら不気味に感じるのだろう。

 昨年限りで現役を引退した福留氏は、2006年の第1回と2009年の第2回に出場し、日本代表の大会連覇に貢献。特に第1回の準決勝・韓国戦では、0-0で迎えた7回に値千金の代打決勝2ラン。決勝・キューバ戦でも代打で適時打を放った。里崎氏は第1回で日本の正捕手を務め、打っても打率.409、1本塁打、5打点をマークしている。

「Prime Video」は3月の第5回大会で、日本戦全試合をライブ配信。開幕前の強化試合2試合(3月4日・対中日=バンテリドーム、同7日・対オリックス=京セラドーム大阪)を独占ライブ配信する。国際経験豊富な両氏の解説で、さらに楽しみも広がる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY