2年連続の戦力外に「後悔全くない」 幻のメジャー挑戦も…夢は「都立雪谷高の監督」

オリックスから戦力外通告も…動いていた米国挑戦

 戦力外通告を受けたその時は、自分でも驚いたが悲しいという気持ちはあまりなかった。今後についてすぐ考えていた。戦力外になる前から「こうなったらどうしようか」と考えたり、備えておくことは大事だと思っていたのでこういう気持ちになったのだと思う。

 その時は野球でアメリカへ行き挑戦するか、国内のプロ球団でプレーするかどちらかにしようと思っていた。実際にメジャーの球団に対し、いろいろな方に協力していただき動き始めていた。そんな中、地元球団で憧れもあった巨人から育成契約のオファーを頂き、そこは迷いなく入団を決めた。

 巨人への移籍はプロ8年目とはいえ初対面の選手が多く、すごく緊張したし、気をつかった。特にキャンプの期間は気疲れしてしまっていた。それでも1年勝負と思い、楽しみながら1日1日を大事にしようと思っていた。

 巨人は、オリックスよりも全体で合わせる練習が多かった。オリックスでは午前中に全体で合わせる練習をし、午後は自主的な練習からウエイトトレーニングに入っていたのだが、巨人ではバッティングなどが入ることもありトータルの時間は遅くまでかかった。

 またオリックスは上下関係が良い意味でも悪い意味でもあまりなく、みんなが仲良くやっていた。それに比べて巨人は上下関係がある程度しっかりしていて、その差は大きく感じた。

プロ野球選手のセカンドキャリアをどう考えるか

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