元侍J戦士でも厳しい立場…空前の大シャッフル ハムは8人の大混戦、どうなる守備の要

広島・坂倉将吾、オリックス・森友哉、ソフトバンク・嶺井博希(左から)【写真:小林靖、橋本健吾、福谷佑介】
広島・坂倉将吾、オリックス・森友哉、ソフトバンク・嶺井博希(左から)【写真:小林靖、橋本健吾、福谷佑介】

中日は2人が戦力外、春季キャンプでは高卒ドラ4を1軍抜擢

 捕手は扇の要とも呼ばれ、代えが効きにくいポジションとされる。しかし、今シーズンは大きく顔ぶれが変わりそうだ。このオフにFAで3選手が他球団に移籍し、トレードも活発だった。キャンプインも目前に迫り、各球団の正捕手事情はどうなっているだろうか。

 昨年と大きく顔ぶれが変わらないのはヤクルト、阪神、巨人、楽天、ロッテの5球団か。ヤクルトは中村悠平が“当確”と言っていいだろう。昨季は故障で出遅れたが、ゴールデングラブ賞も受賞し、侍ジャパンにも選出された。巨人では、同じく侍ジャパンの大城卓三が筆頭か。昨季は投手に合わせ併用で起用されていた阪神は、梅野隆太郎が1番手で起用されるとみられる。それぞれ、内山壮真、小林誠司、坂本誠志郎らがどこまでレギュラー争いに食い込めるか。

 楽天、ロッテはメンバーこそ大きく変わらないものの“混戦”が予想されている。楽天は炭谷銀仁朗や太田光、さらに昨季新人で開幕マスクを被った安田悠馬もいる。ロッテも昨季は高卒ドラ1の松川虎生が開幕マスクを被ったが、後半は佐藤都志也との併用だった。田村龍弘もFA宣言せず残留で、吉井理新監督の下、争いは激化しそうだ。

 大きく変わりそうなのが中日、オリックスだ。中日はオフに桂依央利と山下斐紹を戦力外にし、アリエル・マルティネスが退団。ロッテに移籍していた加藤匠馬を無償トレードで復帰させ、大刷新を図った。最有力は昨季120試合出場の木下拓哉だが、ドラフト4位の高卒ルーキー・山浅龍之介が1軍キャンプに抜擢されている。オリックスはFAで森友哉が西武から加入し、さらに日本ハムからトレードで石川亮を獲得。若月健矢も厳しい立場になっている。

日本ハムは支配下8人の争い、西武は森の穴をどうカバーする?

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