“無援護11敗男”や5勝左腕が大抜擢? WBCで絶対エース不在…開幕投手候補は【パ編】
開幕投手決定は日本ハム加藤貴之のみ
プロ野球12球団は1日から各地でキャンプインした。3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控える中、シーズン開幕へ注目されるのが開幕投手争いだ。ここではパ・リーグの開幕投手候補を見ていきたい。
最下位から巻き返しを目指す日本ハムは加藤貴之に決定済みだ。昨季は自己最多8勝を挙げ、リーグ3位の防御率2.01。プロ野球新記録のシーズン与四球11と安定感抜群だった。3月30日に新球場「エスコンフィールド北海道」で迎える楽天戦で初陣を切る。対する楽天はどうか。昨季まで2年連続で開幕投手を任された則本昂大は昨季チームトップの10勝をマーク。昨季チームで唯一規定投球回に到達した田中将大は復権を目指すシーズン。駒大苫小牧時代に過ごした北海道に誕生した新球場。日米通算190勝右腕は新しいマウンドにも柔軟に対応できそうだ。
日本一連覇を目指すオリックスは開幕投手が読めない。2年連続沢村賞の山本由伸、宮城大弥は侍ジャパンへ。仮に21日(日本時間22日)に米マイアミで行われる決勝戦に進んだ場合、31日の西武との開幕戦(ベルーナドーム)まで1週間ちょっとしかない。9勝の田嶋大樹は対西武戦を苦手にしており、6勝の山岡泰輔、5勝の山崎福也らが候補。シーズン序盤から「ナカジマジック」が見られるか。西武は順当なら高橋光成か。昨季チームトップ12勝をマーク。将来的なメジャー移籍を目指す右腕に期待がかかる。
ソフトバンクはエース・千賀滉大がメッツへ移籍。チームトップ10勝の東浜巨が有力か。3年ぶりにNPB復帰する有原航平、2020年最多勝でキャンプ前に元SKE48の大場美奈さんと結婚した石川柊太ら実力者は揃っている。ロッテも佐々木朗希が侍ジャパンへ。10勝の美馬学、昨季11敗も15度のクオリティスタートでチーム唯一規定投球回に到達した小島和哉、石川歩らの争いとなりそうだ。
(Full-Count編集部)