筒香嘉智がマイナー契約を選んだ理由 日本復帰を蹴ってでも…ブレない“心の軸”

完治した腰、取り戻した自信「スイングは非常にいい感覚」

 レンジャーズは近年、チーム再建モードに入っているため低迷が続くが、傘下マイナーでは若手が少しずつ育ってきている。チームの印象について聞かれると「非常にいい選手が多く、組織としても非常に芯が通っているように、僕の中では映っています」と楽しみな様子。キャンプは20日(日本時間21日)からアリゾナ州サプライズで始まる。

 メジャー契約を勝ち取るためのサバイバルは決してたやすいものではないが、気負いすぎるところはない。「もちろん、自分の立場は認識しています。その中で慌てて、何かを準備する感覚もないですし、よしやってやるぞという感覚もなく。色々な境界線がない状態ですね」と独特の表現で穏やかな心の状態を表した。

 心穏やかでいられるのは、コンディションが整い、「やれる」と自信が沸いてきたからだ。昨季は本拠地開幕戦で腰を痛めた。「怪我をするのは偶然ではなく必然」と自分を責めたが、シーズンを通じて不調に終わった一因であることは明らかだ。腰はオフシーズンに全快。「今は痛みが全くない状態でできる。スイングは僕の中で非常にいい感覚。自信を持って打席でスイングできるなっていう状態ではあります」と話す表情は明るい。

 平常心のままキャンプ地アリゾナへ向かう予定だが、もちろん目指すは開幕メジャーだ。「もちろん、スプリングトレーニングでいいパフォーマンスをするのがベストだと思います」。内なる闘志はしっかり燃えている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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