急死左腕に薬物提供…堕ちた“ドラ1”再起のWBC サプライズ招集で注目、侍と対戦も

イタリア代表に選出されたマット・ハービー【写真:Getty Images】
イタリア代表に選出されたマット・ハービー【写真:Getty Images】

元メッツのハービーがイタリア代表入り、昨年は薬物で60試合出場停止処分

 かつてメジャーの超有望株で、球宴への出場経験やサイ・ヤング賞投票で4位に入ったこともあるマット・ハービー投手が、3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場することが明らかになった。出場する20の国と地域の最終ロースター30人が9日(日本時間10日)、米専門局「MLBネットワーク」で発表され、イタリア代表にサプライズ招集されている。

 33歳になったハービーは、近年では“転落”ぶりがたびたび話題になっている。2010年のドラフト1巡目でメッツに指名され、2012年にメジャーデビュー。2013年には9勝5敗、防御率2.27で球宴にも選出され、2015年には13勝をマークした。メッツOBで通算311勝をマークした殿堂入り投手のトム・シーバーの再来とまでの期待を受け、ファンからも人気を博していた。

 しかし、2013年にトミー・ジョン手術、2016年には胸郭出口症候群の手術を受けるなど怪我に悩まされ、キャリアは下降線をたどる。2019年にはエンゼルスでプレーしたが、12先発で3勝5敗、防御率7.09と散々な成績に終わった。さらに、このシーズン中に同僚のタイラー・スカッグス投手が遠征先のホテルで急死。裁判ではハービーらが薬物の提供や使用を認め、60試合の出場停止処分を受けたと米国で報じられている。

 過去には、メッツの地元紙「NYポスト」もハービーの“素行の悪さ”を指摘している。パーティー好きが原因で、2015年の地区シリーズの前の練習を欠席したり、登板日をすっぽかすなどで、たぐいまれな才能を開花させることができなかった。昨季はオリオ―ルズのマイナーで13試合に先発して8勝1敗、防御率3.71。現在はFAとなっているが、WBCでは準々決勝で侍ジャパンと対戦する可能性もあり、ここに再起をかけるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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