日本には「じゃんけんすら負けたくない」 燃える韓国新人王…高橋尚成氏が与えた金言

WBC韓国代表(写真は2009年大会時)【写真:Getty Images】
WBC韓国代表(写真は2009年大会時)【写真:Getty Images】

巨人の同僚イ・スンヨプ氏の縁、斗山ベアーズのキャンプで指導

 巨人やメジャーリーグでプレーした高橋尚成氏が、韓国プロ野球の斗山が豪州・シドニーで行っている春季キャンプに合流し、9日からインストラクターとして指導を開始した。早速、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表に選出されているチョン・チョルウォン投手に助言を与え、大きなヒントとなったようだ。韓国メディア「Exports News」が伝えている。

 高橋氏は、巨人で同僚だったイ・スンヨプ氏が斗山の新監督に就任した縁で指導に訪れた。チョン・チョルウォンは1軍デビューした昨季58試合に投げ、4勝3敗3セーブ、23ホールドの成績で新人王に輝いた右腕だ。

 ブルペン投球を見た高橋氏は、投球時に胸が早く打者を向いてしまう部分を修正すればいいとアドバイス。さらにフォークボールを投げる時は、腕を早く振るようにと伝えたという。

 13日には豪州から米国へ移動し、韓国代表のキャンプに参加する予定で、高橋氏とはまさにギリギリのタイミングでの出会いとなった。チョン・チョルウォンは「言葉通りに、フォークボールを投げる時には腕を大きく振ってみる」と感じるものがあった様子。さらに「日韓戦では、じゃんけんすら負けたくない」と徹底的に勝負にこだわる姿勢を見せ、ベンチは笑いに包まれたという。

 大会では、シーズン中と同じくリリーフで起用されることが予想される。「韓国が大差で勝っていればいい。私が登板しなくてもいい。ベンチで拍手だけして、応援だけでもいいので、韓国が大勝してくれれば」とチョン・チョルウォン。「因縁の」と表現されることの多い日本戦で、高橋氏のアドバイスが生きる場面がやってくるだろうか。

(Full-Count編集部)

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