「日ハム時代は中軸を打つしかなかった」 専門家が提言、鷹・近藤健介に“最適”の打順

ソフトバンク・近藤健介【写真:竹村岳】
ソフトバンク・近藤健介【写真:竹村岳】

調整は順調そのもの…藤本監督の構想は「柳田の1つ前」

 日本ハムからソフトバンクへFA移籍した近藤健介外野手。3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える侍ジャパンにも選出されており、その打棒には例年以上に熱い視線が注がれている。鷹打線で何番を打つのかも興味深いが、現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「仮に僕が決められるなら、絶対2番」と力説する。

 春季キャンプ中の近藤は11日、シート打撃に参加。3打席無安打に終わったが、中前へ抜けそうな痛烈なゴロを二塁手に好捕されるシーンもあり、野口氏は「フリー打撃も含めて見ましたが、相変わらず柔らかさの中にも力強さがあるバッティング。順調そのものでしょう」とうなずいた。

 藤本博史監督は、近藤に柳田悠岐外野手の1つ前の打順を打たせる意向を示しているが、他の選手との兼ね合いもあり、何番かは明言していない。野口氏は「はっきり言って、日本ハム時代は周りに人材が少なかったので中軸を打つしかありませんでしたが、役者揃いのソフトバンクであれば、本当に近藤に適した打順を打たせることができる」と指摘。強く推すのが、2番である。

「たとえば、1番の三森(大貴内野手)が出塁し、走るぞ走るぞと相手投手にプレッシャーをかける展開になれば、近藤が抜群のバットコントロールで一、二塁間を破り、一、三塁のビッグチャンスをつくれる確率が高まるのです。一方、1番が出塁できなかった場合も、2番に選球眼が良くて出塁率の高い近藤がいれば、走者を置いてクリーンアップにつながる可能性が高い」と野口氏。もはや“2番打者の役割は送りバント”の時代ではなく、より攻撃的でビッグイニングにつながる可能性の高い打順が組まれるケースが増えたからこそ、近藤は2番にふさわしいというわけだ。

実現の鍵を握る4番候補の新外国人、WBCでも選択肢の1つに

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY