12球団最少の左腕5人だけ…救援型は“たった1人” オリ3連覇へ右腕でつなぐ覚悟
左右関係なく継投リレーをつなぐ
3連覇&2年連続日本一を狙うオリックスは12球団最少の左腕5投手(2月15日時点)で挑む。なかでも左腕は2年連続2桁勝利をマークしている21歳宮城大弥投手、昨季自己最多の9勝をあげた田嶋大樹投手、スローカーブやチェンジアップを交えて緩急ある投球が持ち味の山崎福也投手の先発ローテーション組と、ドラフト1位で新加入した先発タイプの曽谷龍平投手で4投手。昨季に能見篤史投手兼任コーチが現役引退したことなどもあり、救援タイプの左腕は山田修義投手“たった1人”となっている。
2023年も早速、中嶋聡監督の「ナカジママジック」が見られそうだ。支配下登録投手の内訳は右腕が24に対して、左腕は5。12球団を見渡しても、左腕投手5人は最少となっている。昨季のポストシーズンでも見られたように、相手打者の左右は関係なく、継投リレーを完成させる算段だ。
自慢の救援陣が3連覇への鍵となる。“吹田の主婦”の愛称でブレークを果たしたイケメン、山崎颯一郎投手は最速160キロを誇る。侍ジャパンにも選出された宇田川優希投手も最速159キロをマークするなど“剛球右腕”がブルペンを牽引する。
昨季の日本シリーズで胴上げ投手となったジェイコブ・ワゲスパック投手、同シリーズ第2戦の延長12回に同点でマウンドに上がった近藤大亮投手は、1点も許せない展開で全12球でストレートを選択した。さらに昨季44試合で1勝3セーブ22ホールド、防御率0.61とブレークを果たした阿部翔太投手らが守護神の平野佳寿投手にバトンを託す方向。“左右関係なし”の継投で、再び頂点を目指す。
(Full-Count編集部)