37歳の激白「引退は頭のど真ん中にある」 一旦は決意も…鉄腕語る“延命治療”の裏側
日本ハム宮西尚生、入団から続けた50試合以上登板が14年でストップ
日本ハムの宮西尚生投手が「野球人生を懸けた」2023年シーズンに挑む。チーム一筋16年目の37歳は、沖縄・国頭村で行われているファームキャンプに参加中。昨年キャリアワーストの24試合登板に終わり「『引退』は頭をよぎるどころじゃない。ど真ん中にある」と現在の胸中を激白した。
入団から14年間続けていた50試合以上登板が、昨季で途切れた。左肘の状態は年々悪化し、ついに1試合投げるごとに注射を打って溜まった水を抜く日々だった。6月に2軍落ちすると、周囲に思いを漏らした。
「『今年で辞めるわ』って家族や、近い人に伝えた。水が溜まって肘が動かなくなる。3年くらい水を抜きながらやっているけど、昨年は完全に心が折れていたね」
ユニホームを脱ぐことを、一度は覚悟した。しかし周囲から「後悔だけはしないように」と言われ、愛息には「新球場で投げているのを見に行きたい」と言われた。このままでは、納得のいく終わり方ではない――。宮西の心は動いた。
「ここで辞めたら後悔するなって。その分、このオフは後悔しないようにやってきたつもり。この先もやり続けて、そこで判断しようと思っている。16年もやれば、自分の矛を収めるところは自分で考えないと。それが俺の引き際の考え方だから」