看板直撃弾は信用していい? 中日新助っ人にチーム内から聞こえる“リアル評価”
アキーノに被弾の大野雄大「フェンスオーバーは予想外でした」
中日の新外国人アリスティデス・アキーノ外野手が16日、ついに“着火”した。1軍キャンプでのシート打撃で、エースの大野雄大投手から特大弾。バックスクリーン左に設置された看板に直撃した。当たれば飛ぶパワーは証明したものの、相手は身内。早く知りたいのは“アタリ助っ人”か否かだが、強烈な一発は信用していいのか――。チーム内からはリアルな評価も聞こえてくる。
南国らしい日差しが降り注ぐ球場に「ゴンッ」と鈍い音が響いた。身長195センチの巨漢が放った打球は中堅方向へ一直線。「Agreスタジアム北谷」と書かれた看板にぶち当たる推定130メートル弾に、アキーノは思わず笑みをこぼす。スタンドのファンからは、どよめきが起きた。
打たれた大野雄は今季初の実戦形式で、万全にはほど遠い状態。内角を狙ったストレートがど真ん中に入る“激甘ボール”でもあった。しかも直球中心に投げていて、ある程度狙いも絞れたはず。参考記録中の参考記録ではあるが、エース左腕は噛み締めるように言った。
「あそこ(右打者への内角直球)は一番自信ある球。あそこまで完璧にいかれるのは、ショックすね。いっても(左中間)真っ二つかなと。フェンスオーバーは予想外でした」