大谷翔平に“練習変更特権” 急遽ブルペン投球に、指揮官は絶大な信頼「贅沢を許す」
練習前に実戦形式の打撃練習がブルペン投球に変更された
エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、米アリゾナ州テンピでキャンプ2度目のブルペン入り。守護神候補のカルロス・エステベスら約15人の投手が集結する中、変化球を交えて37球を投げた。マット・ワイズ投手コーチは「グッド。ベリーグッドだ。今回もまた素晴らしいブルペンだった」と賛辞の言葉を並べた。
当初は実戦形式の打撃練習「ライブBP」が予定されていたが、練習前にブルペン投球に変更された。ネビン監督は経緯を説明した。
「今の状態を確認したり、取り組むべきと彼自身が思ったことを決めている。我々は彼に任せている。投打両方をやるわけだから、間違いなく特別なことだし周りと異なる。フィールドに来たら取り組みたいことが変わるかもしれない。我々はそんな贅沢を許している」
指揮官はかねてから大谷の“準備力”を評価しているが、ついに「練習特権」まで勝ち取ったようだ。
この日のブルペンでは左上腕につけた電子機器「ピッチコム」で自らサインを出して投球した。ワイズ投手コーチは「ピッチコムを使っている投手はみんな今慣れているところ。意見交換を少ししていくだろう。選手たちが慣れたら、そのやり方で今後進めていく」と語った。
ワイズ投手コーチはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する投手たちについて、「可能な限り準備をさせて、コミュニケーションをとっていく」と語ったが、大谷については「準備が良く出来ている。我々はショウヘイの準備について全く心配していない」と語った。首脳陣から全幅の信頼を寄せられている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)