近藤健介が“サヨナラ二塁打”、山川穂高は同点犠飛 侍Jが「ゲーム形式打撃」実施
タイブレークを想定…延長10回無死二塁から攻撃スタート
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けた侍ジャパンの宮崎キャンプは19日、メーン球場のひなたサンマリンスタジアム宮崎で「ゲーム形式打撃」が行われた。今大会で採用されるタイブレークの練習をすることが目的で、野手が紅組と白組に分かれ、それぞれ「延長10回無死二塁」の想定で攻撃を行った。投手は打撃投手が務めた。
先攻の紅組は、先頭の甲斐拓也捕手(ソフトバンク)が右前打を放ち、無死一、三塁に。続く源田壮亮内野手(西武)のニゴロで、三塁走者はタッチアウト。続く中村悠平捕手(ヤクルト)が左前打を放ち、三塁走者の甲斐は生還するも、二塁走者の源田は左翼手の好返球で刺された。周東佑京内野手(ソフトバンク)は右飛に倒れ、紅組は1得点に終わった。
その裏、1点ビハインドの白組は、先頭の山田哲人内野手(ヤクルト)が右飛に倒れるも、続く村上宗隆内野手(ヤクルト)が右前打を放ち、1死一、三塁。山川穂高内野手(西武)が中犠飛を打ち上げ、まず同点。なおも2死二塁から、近藤健介外野手(ソフトバンク)が右翼線へ二塁打を放ち、二塁から村上が生還し、白組が“サヨナラ勝ち”を収めた。
いったんリセットしての“2試合目”は、白組が先攻。先頭の中野拓夢内野手(阪神)は遊ゴロで、1死三塁。大城卓三捕手(巨人)の中前適時打で1点を奪ったが、後続は断たれた。
その裏の紅組は、先頭の岡本和真内野手(巨人)の中飛で、二塁走者の周東が三塁を陥れる。続く牧秀悟内野手(DeNA)が中前適時打で同点。しかし、甲斐は三ゴロ併殺。“引き分け”で終わり、白組の1勝1分けだった。3大会ぶりの世界一を狙う侍ジャパンが、キャンプ3日目にして、いよいよチームとして動き始めた。