大谷翔平、WBCの“ホントの目標”は？　インスタ投稿急増＆オシャレに秘められた思い

いつ周囲に見られてもいい服装もチェンジ

　スプリングトレーニングでは服装もチェンジした。メジャー1年目の2018年から無地の服装や所属事務所CAAスポーツのパーカーで現れることもあったが、今年はブランドアンバサダーを務める「HUGO BOSS（ヒューゴ ボス）」、ニューバランスの服を着て登場。上下スウェットなどラフな格好が目立つが、契約する衣類をきっちり着こなす――。決して本人は口にしないだろうが、これもスターの行動のように見える。

　投打に渡る大活躍で日本ハムが日本一に輝いた2016年12月。長嶋茂雄氏（巨人軍終身名誉監督）との対談で、大谷はファンのために立大時代から魅せるプレーを心がけていたと聞かされた。当時は「まだ長嶋さんのように視座の高いところから見られない。全力でプレーすることで何かを感じてもらえれば」と語っていたものの、今ではメジャーでもスーパースターになった。

　昨夏のオールスター戦の前日に行われた会見で、WBC出場へ早々に意欲を示し、1月上旬の会見では世界一への思いを語った。日米プロ通算11年目。どちらかといえば目立つことを好まなかった大谷だが、名実ともにスーパースターになっているように見える。

○著者プロフィール
小谷真弥（こたに・まさや）1983年、大阪・大阪狭山市生まれ。埼玉・東松山市育ち。明大明治高、明大野球部を経て2006年報知新聞社に入社。地方部（富山・石川）を経て2009年に運動第一部（野球部）へ異動。2009年ロッテ、2010、11年横浜、2012年から巨人、2015年から日本ハム、2017年からメジャー担当。2019年2月からFull-Count編集部に所属。

（小谷真弥 / Masaya Kotani）