WBC韓国代表が“最警戒対象”にする日本選手　五輪経験右腕も「我々相手に良く打つ」

東京五輪の準決勝で好投したコ・ヨンピョが今回も日本戦先発？

　3月に行われる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」で、最も注目を集めるのが3月10日に予定される日韓戦だ。ここに向け「日本の打者の空振りを誘う」と特殊な“武器”を磨いている投手がいる。韓国メディア「エクスポーツニュース」が伝えている。

　東京五輪の韓国代表にも名を連ねた、右横手投げのコ・ヨンピョ投手だ。記事では米国でキャンプ中の韓国代表に合流し、すでに練習試合でも投げた上での現況を紹介。WBCで用いられるボールは、韓国プロ野球の公認球ともまた違い、大きく滑るという投手が多い中で「横回転のカーブやスライダーは少し滑りやすい感じを受けた」と話している。

　コ・ヨンピョは東京五輪の日韓戦で好投した。準決勝で先発し、5回を被安打6本、2失点に抑えたのだ。この時生きた武器が、記事が“変化無双”と表現するチェンジアップだった。

　今回のWBCでも、日本戦で投げる可能性を問われると「山田（哲人＝ヤクルト）に二塁打を浴びた記憶がよみがえる。我々を相手に良く打つ打者だから警戒している。当時より、さらに精巧なチェンジアップを作って、たくさんの空振りを誘うことが目標だ」と話したという。

　山田は五輪の準決勝で2安打3打点。5回先頭でコ・ヨンピョから放った右中間二塁打は、1死後吉田正尚の2点目を叩き出す適時打へとつながった。2-2の同点で迎えた8回には、2死満塁から左中間へ走者一掃の決勝二塁打を放った。今回の韓国代表投手陣にとっては、最も警戒すべき打者と見られているようだ。

　自身もサイドスロー右腕だったイ・ガンチョル監督も、コ・ヨンピョには「チェンジアップなど落ちるボールは、東京ドームで強みになる」と話しているという。昨年の韓国プロ野球でも13勝8敗と上々の成績を残した技巧派は、日本への“リベンジ”を狙い、持てる武器を徹底的に磨いている。

（Full-Count編集部）