1年半後の安打数を予測できる不思議 偉業達成へ…中日・大島洋平にもある“恐怖”

通算2000安打まで115本…今年のキャンプも2軍で淡々と調整

 ちょうど1年前、同じ場所で聞いた言葉を思い出す。「来年のオールスターくらいっすかねぇ」。中日の2軍キャンプが行われている沖縄・オキハム読谷平和の森球場で、大島洋平外野手は通算2000安打の達成時期をさらりと“予言”していた。その「来年」とは2023年のこと。偉業まで残り115本。今季の前半戦は86試合。しっかりと球宴の前後がXデーになりそうなのが、もはや怖い。

 飄々と、そして淡々とシーズン開幕に向けステップを踏んでいく姿は、プロ14年目を迎えても変わらない。肩周りから背中にかけて一層屈強さが増したようにも見えるが「いつもこんな感じですよ」とさらり。オフのトレーニングで体重を増やし、キャンプからオープン戦にかけて「5キロくらい落とす」。体の管理は徹底している。「去年の開幕時の方が2キロくらい重いですかね。今年の方がちょっと締まってる」と言う。

 38歳を迎えるシーズン。体に押し寄せてくる衰えは、想像を絶する追い込みで隠している。大阪・貝塚市の日本生命スタジアムでの毎年恒例の自主トレは、とにかくハードなことで有名。自宅にも充実したトレーニングルームを備える。軽々と後輩選手よりも重たいウエートをあげるベテランは、昨季に福留孝介氏が引退したことでチーム野手最年長となった。

ヒット数は「普通に試合に出ればこれくらいかなというのは分かる」

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