170キロ右腕をエ軍監督絶賛「非常に刺激的」 “人類最速”到達へ「発展途上だ」
ベン・ジョイスは招待選手としてスプリングトレーニングに参加中
大谷翔平投手が所属するエンゼルスのスプリングトレーニングに招待選手として参加し注目を集めているのが、最速105.5マイル(約169.8キロ)を誇る傘下2Aロケットシティのベン・ジョイス投手だ。20日(日本時間21日)にライブBPに登板した際には剛速球を連発。フィル・ネビン監督は21日(同22日)、「非常に刺激的だった。100マイル(約161キロ)以下の球を彼が投げたか定かではない。いいコースに投げていた。(球を受けた)マックス(スタッシー)も褒めていた」と称賛した。
さらに指揮官は「我々はベストな選手たちを起用していく。そのことを昨年示したと思う。昨年や一昨年ドラフトされた多くの選手たちに対して、私はそのメッセージを明確にしている。若い選手たちを連れてくることを我々は恐れていない。彼は間違いなくその議論に入る選手だ」と興味を示した。
ジョイスはテネシー大在学時の昨年5月に105.5マイル(約169.8キロ)をマークし、昨年ドラフト3巡目(全体89位)で入団。昨季は2Aで13試合登板(先発なし)して1勝0敗1セーブ、4ホールド、防御率2.08だった。
まだ伸びしろ十分の22歳。メジャー昇格を目指す上での課題について、ネビン監督は「ピンポイントの制球力だ」と指摘する。「(メジャーの)打者はとても良い。どんなに力強い球を投げても単なる速い球は打たれる。彼はそれを学び始めている。高校、大学では打者を圧倒してきたが、昨年は少し逆境に直面したかもしれない。彼は学習するのが早く、この環境で早く修正できている」とさらなる成長に期待した。
メジャー最速はアロルディス・チャップマン(ロイヤルズ)がレッズ時代の2010年に記録した105.8マイル(約170.3キロ)で、ジョイスはその更新を目標にしている。記録を破れると思うか聞かれた指揮官は「彼は発展途上だ。どこかの段階で到達すればそれはいいし、彼はベストな選手になりたいと思っている。でも私はどれだけ力強い球を投げられるかは気にしない。アウトが欲しい。その点について明確に伝えている。どこまで到達できるか分からないが、それでピッチングができればかなりいいことだ」と話した。
(Full-Count編集部)