伊藤大海が投手とキャッチボールしないワケ 徹底した自己管理…大切にする“準備”

侍ジャパン・伊藤大海【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・伊藤大海【写真:荒川祐史】

東京五輪では全試合救援登板、今回もフル回転が予想される

 これは先発投手として投げてきた中で、自分で見出した調整法だ。今回は、パドレスのダルビッシュ有投手、エンゼルスの大谷翔平投手、ロッテの佐々木朗希投手、オリックスの山本由伸投手の4人が先発の有力候補。ブルペンを担当する厚澤和幸コーチは抑えを「固定しない」と言っており、伊藤も第2先発から抑えまで様々な役割を任されそうだ。

 2021年の東京五輪では救援で3試合に登板し、11月の豪州との強化試合でもリリーフで登板した。すべて無失点と結果を残したが、準備の難しさは感じている。「遠投をしてブルペンに入ってっていうのは先発として(の準備)。投げること以外での準備、ブルペンでできるちょっとしたトレーニングだったりをしていきたい」と話す。

 キャンプでは朝の練習前、ブルペンに向かうと伊藤と広島の栗林良吏投手がチューブを使ったトレーニングなどでウオーミングアップする姿をよく見かける。先発、中継ぎ、様々な場面を想定し、最善の準備をする。他の選手とキャッチボールをしないのも、その最善の準備のひとつだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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