TJ手術から2年…専門家も惚れ惚れ「球がもうひと伸びする」 目を引いた“力強さ”
DeNAの平良拳太郎、低めに集める力強い投球に五十嵐亮太氏も感心
1998年以来25年ぶりの日本一を目指すDeNAは23日、沖縄・宜野湾でのキャンプを打ち上げた。全体練習最終日の手締めを行う前に、この日は7投手がブルペン投球を実施。その中でも、日米球界で活躍した野球評論家の五十嵐亮太氏の目を惹いたのが、プロ10年目を迎える平良拳太郎投手だった。低めに力強いボールを集める投球に「実戦で見るのが楽しみ」と期待を高めた。
山崎康晃、浜口遥大、京山将弥、ロバート・ガゼルマン、平良拳太郎、宮國椋丞、小園健太の7投手がブルペン入りしたこの日。自身の恩師でもある小谷正勝コーチングアドバイザーと並んで投球を見入った五十嵐氏は「山崎、浜口、京山といった1軍クラスの安定感はさすが。それぞれが課題を持ちながら投げていたようで順調な仕上がりを伺わせました」と話す。その安定感ある面々に加わっても、制球力と力強さを光らせたのが平良だった。
「低めにしっかりと球をコントロールできていました。平良投手の場合、低めに集めてシンカーで落とす投球。(ホームベースの)両サイドに投げ分けも思い通りにできているようです。サイドスローから投げ込まれる球が垂れることなく、ベース手前でもうひと伸びする。力強く投げられていましたし、すごくいい内容のブルペンだったと思います」
平良は2021年6月にトミー・ジョン手術を受け、そのオフには自由契約となった後、育成選手として再出発を切った。地道なリハビリを重ねて2022年7月に支配下となり、8月26日のイースタン・ヤクルト戦で実戦復帰。宮崎フェニックス・リーグで投げるなど1つ1つ段階を積み重ねてきた。