侍投手陣は「凄すぎて参考にならない」 伊藤大海が驚き「みんな異次元なんで…」
伊藤大海は鷹との壮行試合で1回を2奪三振で完全投球
野球日本代表「侍ジャパン」の伊藤大海投手(日本ハム)が25日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われたソフトバンクとの強化試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 宮崎」で、5回に救援登板した。1回を投げ無安打無失点2奪三振。投じた8球全てがストライクの圧倒的な投球だった。右腕はこのオフにスプリットに取り組んできたが、ダルビッシュ有投手(パドレス)ら侍投手陣には助言を求めていないという。
3番手で登板した伊藤は、先頭のホーキンスを投ゴロに抑えると、栗原を見逃しで3球三振。続く今宮も2球で追い込むと、外角低め直球で2者連続の見逃し3球三振。投げた8球は全てストライクだった。「遊び球もいらないかなと。しっかりとコースに狙ったところに投げられていたので、それがいいところ。どこにストライクが行っているかにもよりますが、いいところに投げられた」と振り返った。
このオフ、右腕が取り組んだのはスプリット。「ずっと左打者に苦しんでいるので……。1つ何か武器を身につけたいということで、いろいろな選手の話も聞きながらやっています」と明かした。一方で、この日投じた球は直球、スライダーのみ。「思ったより真っすぐが良かったので」とスプリットを投げなかった理由を明かした。試合後には、ブルペンで3球ほどスプリットを投げて状態を確認したという。
侍ジャパンにはダルビッシュ以外にも、佐々木朗希(ロッテ)、山本由伸(オリックス)らスプリット、フォーク系のボールを武器にする投手が多い。だが、伊藤は参考にはしていないとも。「みんな異次元なんで……凄すぎて参考にならないです」と話していた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)