“控え組”でも…溢れた「スタメンで、の思い」 侍Jの初陣、専門家が絶賛した2人

侍ジャパン・岡本和真(左)と近藤健介【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・岡本和真(左)と近藤健介【写真:荒川祐史】

鷹との強化試合で先発した岡本和真と近藤健介はともに2安打

 野球日本代表「侍ジャパン」は25日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で、ソフトバンクとの強化試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 宮崎」に臨み、8-4で勝った。スタメン出場した岡本和真内野手(巨人)、近藤健介外野手(ソフトバンク)が2安打をマークし存在感を示した。本戦では“控え”に回る可能性のある2人の活躍に野球評論家の新井宏昌氏は「いつでもいける準備が整っている」と、評価した。

 均衡を破ったのは岡本のバットだった。両軍無得点の4回1死満塁で右中間を破る2点二塁打を放ち先制すると、送球ミスも重なり走者一掃。続く周東の遊ゴロの間に自身も生還し、一挙4点を奪った。5回1死一、二塁は近藤の中前適時打で追加点を上げ、さらに1死満塁から再び岡本が左前適時打を放ちリードを広げた。

 走者がいる場面で広角に打ち分けた岡本と、卓越したバットコントロールを見せた近藤。所属チームでは主力として活躍する2人に新井氏は「気持ちの面でも充実しているし、しっかりと大会に向け準備ができている。どういう起用法になるか分からないが『いつでもいける』『あわよくばスタメンで』という思いが感じられる」と、賛辞を送った。

 岡本は巨人の4番として本塁打王、打点王を獲得した主砲で、近藤も2度の最高出塁率をマークし、このオフにFAでソフトバンクに移籍するなど所属チームではなくてはならない存在だ。だが、WBCを戦う日本代表のメンバーを見ると、岡本の主戦場である三塁には3冠王の村上が君臨し、近藤が守る外野手にはヌートバー、鈴木、吉田の“メジャー組”が合流予定となっている。

短期決戦で「岡本、近藤といった選手の役割は重要になってくる」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY