初実戦で見えてきた侍の“打順構想” 打率10割近藤も…歴代最強布陣どう並べる?
宮崎キャンプでアピールした岡本和真の活用法は
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎キャンプが27日、全日程を終えた。ナインはこの後、名古屋、大阪で壮行試合を行い、本戦に向かう。まだダルビッシュ有投手(パドレス)以外のMLB組は合流していないが、少しずつ栗山英樹監督の構想も見えてきた。日本代表のスタメンを予想してみる。
軸となる4番打者は村上宗隆内野手(ヤクルト)が担いそうだ。25日、26日のソフトバンクとの壮行試合は「4番・三塁」で出場し、2日で4打数無安打に終わったが四球を選べており、27日の打撃練習でも柵越え18本。スイングを見ても決して調子は悪くなさそうだ。
1番から3番はまだ合流していないが、メジャーリーガーを並べた。1番は出塁率が高く、パンチ力もあるラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)を中堅に、2番に指名打者で大谷翔平投手(エンゼルス)が続く。懸念されるのは、左脇腹の張りでオープン戦を欠場した鈴木誠也外野手(カブス)の状態。出場辞退となれば、代わりは実戦2試合で打率10割を誇った近藤健介外野手(ソフトバンク)が候補だろう。「5番・左翼」に吉田正尚外野手(レッドソックス)を置いた。
迷いどころは内野陣だ。村上と遊撃の源田壮亮内野手(西武)はほぼ固定に思えるが、他は横一線。中でも合宿でアピールしたのは、岡本和真内野手(巨人)だ。25日は2安打3打点、26日は5回1死一、三塁で右方向に走者を返すゴロも放った。臨機応変に、求められる役割を果たせるのは大きい。パの2冠王、山川穂高内野手(西武)もいる中で、岡本を「6番・一塁」と予想する。
3月6日の阪神戦(京セラ)からはメジャー組も出場予定。投打ともに歴代最強とも言われる侍ジャパンを率い、栗山監督はどのような采配を振るうだろうか。