投手コーチが絶賛…侍ブルペンのカギ握る2人 ベンチ裏での特殊能力「ずば抜けて上手」

侍ジャパン・宇田川優希【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・宇田川優希【写真:荒川祐史】

宇田川はキャンプ入り時は調整不足も…「違う体質を持っている」

 宇田川は今回が初の代表入り。オリックスでのキャンプでは中嶋聡監督から調整不足を指摘され、減量を命じられた。WBC球にも最初はうまく対応できず、また“人見知り”もあってチームでも「自分から行けない」と悩んでいた。しかし、第1クール終了後のオフには、ダルビッシュが投手会を「宇田川投手を囲む会」と名付けるなど、“いじられキャラ”として一躍人気者になっていた。

 その流れで、すっかり本来の調子も取り戻した。25日のソフトバンクとの壮行試合では7回2死一、三塁で登板し、空振り三振でピンチをしのぐと、8回も無安打無失点で抑えた。このピンチでのリリーフ投入は、厚澤コーチが提案したものだった。

「走者がいる状況で、グワッと行けるピッチャーってなかなかいないんですよ。それを僕は去年、間近で拝見させてもらって。ちょっと他のリリーバーとは違う体質を持っているなってわかっていたので。それを栗山監督と吉井(理人・投手コーチ)さんに話していて。だからあえてランナーがいるところで出してもらったんです」

 宇田川のすごさは、クイックでもボールをしっかりコントロールできるところだという。本人も19日の初ブルペンではクイックで投球し「考える時間がないので迷いなく(腕を)振れた。これが一番の収穫でした」と手ごたえも感じていた。

伊藤は日本ハム入団時は抑え構想「彼は本当に万能型」

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