投手コーチが絶賛…侍ブルペンのカギ握る2人 ベンチ裏での特殊能力「ずば抜けて上手」

侍ジャパン・伊藤大海【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・伊藤大海【写真:荒川祐史】

伊藤は日本ハム入団時は抑え構想「彼は本当に万能型」

 そしてもう1人、「走者を置いてファーストピッチからアジャストできる能力を持っている」と評価するのが、伊藤だ。厚澤コーチが日本ハムに在籍していた2021年にドラフト1位で入団してきたが、当初は“守護神候補”で獲得したという。

 日本ハムでは先発している伊藤は、リリーフ起用について「投げること以外での準備を大事にしたい」と対応の難しさを感じていたが、厚澤コーチは「彼は本当に万能型。かなり貴重な1枚」と全く問題視していない。

「スイッチの入れ方も上手ですし、長いイニングのバックアップに回れる能力を持っている。マウンドに上がらない中での作業が得意な人と得意ではない選手がいて、宇田川と伊藤大海はずば抜けて上手」

 もちろん、侍ジャパンに選ばれた投手は皆、突出した能力を持っている。それはリリーフも一緒だ。大勢や栗林といった守護神候補は毎回決まった場面で投げ慣れているのもある。しかし、試合は何が起きるかわからない。ピンチで登板し相手の流れを断ち切る。2人に求められている役割は大きい。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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